2024年の大河ドラマ「光る君へ」の第4弾のキャストが発表されました。
主人公の紫式部が仕える藤原定子役を高畑充希さんが演じます。
物語の大切な登場人物である藤原定子とはどんな人物であったか、その生涯はどのようなものであったかを解説します。
藤原定子(ふじわらのさだこ/ていし)のプロフィール
藤原定子のプロフィールと略歴をご紹介します。
崩 御:長保(ちょうほう)2年12月16日(1001年1月13日)
氏 族:藤原氏(北家・中関白家)
父 親:藤原道隆(ふじわらのみちたか)
母 親:高階貴子(たかしなのきし / たかこ)
配偶者:一条天皇(第66代天皇)
子 女:脩子内親王・敦康親王・媄子内親王
身 位:女御→皇后(中宮→皇后宮)
藤原定子(977年 – 1001年1月13日))は、日本の第66代天皇一条天皇の皇后で、一条天皇の寵愛を受けた美貌の女性として知られています。
藤原定子は、藤原道隆の娘として生まれました。道隆は、藤原北家(ふじわらのきたいえ)の権力者であり、藤原定子は藤原北家の嫡流の姫君として育ちました。
990年、藤原定子は13歳で一条天皇に入内し、女御となりました。定子は、その美貌と教養で天皇の寵愛を受け、992年に中宮に冊封されました。
そして、1000年に女御・藤原彰子(ふじわらのしょうし)が新たに皇后に冊立されたため、皇后宮となりました。
藤原定子は、同年の暮れに第二皇女・媄子内親王(うぶこないしんのう)を出産した直後に崩御しました。定子の享年は24歳でした。定子の墓は、京都市東山区今熊野泉山町にある鳥辺野陵(とりべののみささぎ)にあります。
藤原定子は、女流文学者・清少納言(せいしょうなごん)の親友でもありました。清少納言は、随筆「枕草子」の中で、定子の美貌や教養を称賛しています。
藤原定子の和歌
藤原定子は、古今和歌集に32首の和歌を残しています。そのうち、最も有名な歌の一つが、以下の歌です。
「夕顔の花の色はうつりにけりないたづらに我が衣手にかすむ」
この歌は、藤原定子が一条天皇に愛想を尽かされ、冷たくされたことを、夕顔の花の色の移り変わりに重ね合わせて詠んだものです。
夕顔の花の色は、朝に咲くと鮮やかな黄色ですが、夕方にはすぐに色あせてしまいます。藤原定子は、自分の愛情も、夕顔の花の色のように、一条天皇に忘れ去られてしまうのではないかという不安を、この歌で表現しています。
また、藤原定子の辞世の句は、以下の通りです。
「夜もすがら 契りしことを忘れずは 恋ひむ涙の色ぞゆかしき」
この歌は、藤原定子が一条天皇に宛てた歌で、夜通し一緒に過ごしたことを忘れずにいてくれるなら、あなたの恋しい涙の色がどんなものか知りたい、という内容です。この歌は、定子の一条天皇への深い愛情を表現しています。
藤原定子は、25歳の若さで亡くなりましたが、その美しい歌は、今もなお多くの人々に愛され続けています。
藤原定子と紫式部の関係
藤原定子と紫式部は、平安時代の貴族女性です。藤原定子は一条天皇の皇后であり、紫式部は藤原定子の女房でした。
藤原定子は教養があり、清少納言と丁々発止のやり取りをしていたと伝えられています。
一方、紫式部は、教養をひけらかすことを嫌い、漢字の「一」すら書かない女として振る舞っていたそうです。
藤原定子と紫式部は、同じ藤原氏一族であり、同じ宮廷に仕えていました。
しかし、二人の関係については、はっきりとは分かっていません。定子が紫式部の才能を認めていたのか、それともライバル視していたのか、定かではありません。
二人の関係について、ある説によると、藤原定子は紫式部をライバル視していたそうです。
藤原定子は、教養があり、美しく、そして一条天皇の愛する妻でした。
一方、紫式部は、教養があり、文章を書く才能がありました。定子は、紫式部の才能を恐れ、紫式部を宮廷から追い出そうとしたそうです。
また、別の説によると、藤原定子は紫式部の才能を認めていたとされています。藤原定子は、紫式部の書いた「源氏物語」を愛読し、紫式部を宮廷に留めようとしたそうです。
藤原定子と紫式部の関係については、はっきりとは分かっていません。しかし、二人は、平安時代の宮廷を彩った、二人の才女であったことは間違いありません。
2024年大河ドラマ『光る君へ』藤原定子役は高畑瑞希に決定
2024年の大河ドラマでは、平安中期に活躍し、後に世界最古の女性文学とされる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生が描かれます。
武家台頭が迫る時代に、輝かしい平安文化の花が咲き誇る様子が描かれます。壮麗な平安貴族の世界と、女性が生き抜きながら執筆し、愛した一生に挑戦する壮大なドラマです。
主演を演じるのは紫式部役の吉高由里子さん、そして藤原定子役には高畑充希さんが
決定しました。
演技力抜群なお二人が演じる「光る君へ」、期待感が膨らみます。
2024年 大河ドラマ「#光る君へ」
公式Twitter 本日からスタート!時代は平安
主人公は千年の時を超える
ベストセラー『源氏物語』を
書きあげた女性 #紫式部(まひろ)みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。https://t.co/vVSMgO1MKz
— 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) (@nhk_hikarukimie) May 22, 2023
まとめ
平安時代のきらびやかな世界を「源氏物語」の作者である紫式部を主人公にしたさまざまな人間模様を描く「光る君へ」。
藤原定子と紫式部の人間関係がどのように描かれるのか楽しみですね!
また、ドラマを通じて平安時代の有様に触れるのも歴史の勉強になるのではないでしょうか。