2018年は29個の台風が発生し、上陸数は5個と例年に比べると多めの年でした。
台風7号による集中豪雨で、西日本は記録的な大雨となり、232人の死者・行方不明者という近年にない規模の人的被害に見舞われました。
また、台風21号では大阪を中心に猛烈な風が吹き荒れ、 関西国際空港では、大規模冠水と暴風による船舶の衝突が引き起こした連絡橋の被害によって、長期間利用できないという事態が起こりました。
2019年は1月、2月にすでに台風が発生していますが、今後台風の発生はどうなるのか気になるところですね。
今回は、「台風2019発生予想!今年は多い?少ない?ラニーニャやエルニーニョは?」の内容で2019年の台風予想をお届けします。
2019年のラニーニャやエルニーニョは?
2019年の台風の発生予想をするに当たって、現在のラニーニャ現象やエルニーニョ現象がどうなっているのかを見てみます。
ラニーニャ現象とは
出典:気象庁公式サイト
ラニーニャ現象とは、南米ペルー沖の太平洋東部の赤道域の海水温が平年に比べ低くなる現象のことで、強い東風にともない、太平洋西部のインドネシアやオーストラリア付近の海水温は逆に平年より高く、蒸発が盛んになって降水量が増えます。
気象庁によると、南米ペルー沖の太平洋東部の赤道域の海水温平年の基準値より0.5度以上低くなる期間が6ヶ月以上続くと、ラニーニャが発生したと断定されます。
一般的に、ラニーニャ現象が続くと、日本では夏は「暑夏」、冬は「寒冬」になると言われています。
エルニーニョ現象とは
出典:気象庁公式サイト
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の太平洋東部の赤道域の海水温が平年に比べ高くなる現象のことで、東風も弱まって、太平洋西部のインドネシアやオーストラリア付近の温かい海水が東側に流れ込み、水蒸気の発生が東寄りなります。
気象庁によると、南米ペルー沖の太平洋東部の赤道域の海水温平年の基準値より0.5度以上低くなる期間が6ヶ月以上続くと、エルニーニョが発生したと断定されます。
一般的に、エルニーニョ現象が続くと、日本では夏は「冷夏」、冬は「暖冬」になると言われています。
今後のエルニーニョ、ラニーニャ発生確率
出典:気象庁公式サイト
気象庁のエルニーニョ監視速報によると、2019年1月以降エルニーニョ現象が続いていて、7月から11月の期間でも60%の確率でエルニーニョ現象が継続すると予想しています。
今の所、ラニーニャ現象になる確率は0%で、2019年はエルニーニョ現象または、平常の海面温度に落ち着くようです。
今年4月の沖縄、奄美地方で平年よりも気温が高かったのは、エルニーニョ現象の影響と言われています。
2019年台風発生予想
2019年は、1月1日に台風1号(名称:パブーク)が発生し、2月20日に台風2号(名称:ウーティップ)が発生しました。
3月以降は台風は発生していませんが、今後の発生する可能性はあるのでしょうか。
結論から言うと、今年はあまり台風は発生しないという予想です。
過去を振り返ってみると、台風のない期間が最も長かったのは2015年12月17日から2016年7月3日までと、1997年12月22日から1998年7月9日までの4776時間(199日)と記録されています。
この時に起こっていた現象が、エルニーニョ現象でした。
台風とエルニーニョ現象との関係は、はっきりと証明されている訳ではありませんが、3月以降台風が発生していないという事実と、過去の事例から判断すると、今年発生する台風は少ないと言えるでしょう。
また、2018年の5月に「筑波大学は、エルニーニョ現象の翌年は台風の発生数が異常に増加する要因を明らかにした」と報道されており、2020年は台風の発生が増える可能性がありますね。
まとめ
今回は、「台風2019発生予想!今年は多い?少ない?ラニーニャやエルニーニョは?」の内容で、ご紹介しました。
2019年は、今の所、台風の発生は少ないと予想されますが、気候変動はいつ起こっても不思議ではありません。
2018年の台風被害を忘れること無く、常に万全の準備を怠らないということが大切ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!