ZOZOが2018年12月25日に発表した有料会員サービス「ZOZOARIGATO」を、2019年4月25日をもってサービス入会受付を停止し、5月30日をもってすべてのサービスを停止すると発表しました。
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— SENKENplus (@SENKENplus) 2019年4月25日
ここでは、半年もたたずにサービスを終了するに至った原因はどこにあったのか、今後の新サービスはどのような内容かについて、お伝えしていきます。
「ZOZOARIGATO」サービス終了の原因は
「ZOZOARIGATO」メンバーシップとは
年会費3,000円(税抜)か月会費500円(税抜)を支払うと、
- 商品購入金額の10%を割引
- 割引額の全額をZOZOが指定する団体への寄付や、購入先ショップへ還元
- 新春セールへの先行招待
というサービスが受けられるというものです。
出典:株式会社ZOZO 2019年3月期決算説明会資料
サービス開始以降、集まった寄付金は約3,000万円で、日本赤十字社、国境なき医師団、その他購入者が指定したNPO団体やブランドショップに寄付されます。
「ZOZOARIGATO」メンバーシップ終了の原因
昨年12月に「ZOZOARIGATO」の発表があってから、大手アパレルメーカーのオンワードホールディングスやミキハウスなどが、自社ブランドの実質値引き販売に対するブランドイメージのダウンや、百貨店や自社ECサイトとの販売価格の違いといった理由で、ZOZOへの出品見合わせを発表しました。
それによって、他のアパレルメーカーのZOZOへの出品見合わせの動きが加速し、ZOZOとしてもこれ以上継続は出来ないとの判断があったようです。
話題の自社PBの「ゾゾスーツ」の展開が思うようにいかず、従来通りにアパレルメーカーからの出店に頼らざるを得ない状況です。
2019年3月期の業績をみても最終利益が前期比20.7%減の159億円と初の減益になりました。
今期2020年3月期の業績予想を発表しました。取扱高3670億円(+13.6%)、営業利益320億円(+24.7%)です。全てのステークホルダーの皆さまからの信頼を取り戻せるよう、また期待にお応えできるよう、今期も集中して頑張ります。この後17時より決算説明会を生中継いたします。 https://t.co/5znScMLx5o
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2019年4月25日
従来の単なる割引とは違い、割引額を寄付できるようにしたところは、ZOZOらしい新しいアイデアだったと思いますが、残念ながら周りの理解が得られなかったのでしょうね。
新サービスはポイント還元5%
現在利用中の「ZOZOARIGATOメンバーシップ」ですが、月額プランの利用者は自動的に退会となり、年間プランの利用者は、5月30日まではサービスを利用できますが、それ以降については会費が払い戻しになるようです。
そして、今回新たなサービスとして発表されたのが、新規デザインでの「ZOZOCARD」の発行です。
- 入会費・年会費無料
- ZOZOTOWNでの買い物で5%ポイント還元
- ZOZOTOWNならではのシンプルデザイン
2019年5月30日リリースで、その他特典も検討中のようです。
従来の10%割引比べると、確かに見劣りはしますが、それでも5%の還元率となると、他では見られない還元率だと思います。
「ZOZO離れ」が叫ばれる中、はたして業績回復の一手になるのか、今後発表される特典にも期待しましょう。
まとめ
「ZOZOARIGATO」サービスの中止が発表されて以降、前澤社長個人へのさ批判コメントも多く見られますが、ECサイトでアパレルは売れないと言われていた時代に、果敢に挑戦し続けて今の「ZOZO」を築き上げた手腕は、評価されるべきではないでしょうか。
今後の挽回に期待したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!